現場監督の【4大管理】良い建物だ!品質管理について

今日は現場監督の4大管理のひとつに挙げられる、品質管理について解説していこうと思います。

品質管理と聞いてみなさんどんなことを思い浮かべますか?デザインががよかったり、見た目がかっこいいように、美しいように管理することかな?って感じだと思います。

ところが品質管理とは、単純に出来栄えだけを管理することではありません。その出来栄えを作るまでの材料だったりだとか、工事のやり方、また工程から入念に考えて作り込んでいくことを品質管理と言います。

ではさっそく勉強しましょう!

品質管理について

品質管理とは?

先程もちらっと話しましたが、品質管理とはデザインや物の強度、材質や寸法、機能などが、設計事務所が書いている設計図書通りの品質を満たしているかどうかを決められている方法で試験を行い、合否の判定を行って、作業ごとに品質を確保することを考えて、確認しながら工程を進めていく管理業務のことを言います。

ざっと説明しましたが、分かりづらいですよね? 要は、設計図を元に資材・工法を検討して、実際にそれらが品質を満たしているのか確認し、かつ工事の進捗に遅れないように管理していくことです。

実際に、現場では品質管理業務を行うために、専門で検査を請け負う業者さんまで存在します。 こんなにたくさん検査しなきゃいけないのか!と新社員のときは驚きました。 しかし、よく考えてみれば建物という大きなものを作っていくにあたって数々のたくさんの検査を受けるのは当たり前ですよね! 極端な話ですが、検査や品質管理などをせずに建物を作ったら、完成して1週間で倒れたとか壊れたなんてことになったら大変です。

そのために、工程ごとにたくさんの項目の品質管理を行って、しっかりした建物を作ろうということです。

実際にどんなことをしているの?

現場で実際にどうやって品質管理をしているかというと、例えばコンクリート工事の場合。 本当に強度があるかどうかの確認試験があります。それらを、設計図書と比べて満足の数値が出ていれば合格として次の工程に進めていくといった具合です。

また、その品質を証明するための書類として、データをまとめておき、最終検査時に提出をします。また、各工事においては進捗に合わせて工事写真や施工記録を残していきます。 建築物を造る際には必ず設計がされており、その寸法や材質が実際に合っているかどうかということを証明するためです。

必要とする強度や機能を満たす為に材料を選定しているので、当然ながら工事中の段階で勝手に材料変更は出来ません。また、工事の進捗に合わせ設計者による視察があり、設計図面通りの工事が行われているかどうかなどの確認が行われます。

工事写真って普通の写真なの?

上の画像のようなキレイな写真を撮影するわけではありません。

先程さらっと説明しましたが、品質管理の証拠として残しておく工事写真ですが、一体どんな写真なのか? スマホで撮影するだけの簡単な写真とはちょっと違うのでご紹介します。

まず、工事写真は原則として黒板入の写真を撮ります。 黒板には、今どのような状況の写真を撮っているのかが分かるように記入します。 例えば、1Fの床のコンクリートを打設中ですとか、3Fの壁の鉄筋を組んでいて、本数は何本でいくつのピッチ(@)で組んであります。などのような記入が必要になります。

最近では、スマホに黒板が自動で入っているアプリもあります。 その写真をもとに、最終検査のときにしっかりやっているねとか、ここはどうやったのとかの確認をしてもらうことになります。

アイディア次第で品質管理に

色々なことを一気に話してしまいましたが、ここで面白く感じたことがあったのでお伝えしておきます。

例えばの話ですが、塗装工事で外壁の塗装があったとします。しかし、連日の雨で工程が遅れそうといった場合にどうしますか? 工程をずらしてもらうとか、止むまで待つとか色々な方法が考えられますね。

その場合に、養生のシートを屋根のようにかけて塗装をするようにしました。一見すると、そんなのいいの?と思う内容かもしれませんが、品質を管理していることになります。 工程も遅らせられないし、足場の解体の日程がずらせないとかよくありますよね。もちろん、雨の日は塗装しないのが一番ですが、どうしてもの状況の際に、そのまま塗装した場合は塗料が流れてしまいますよね。

品質を管理するためには、雨に濡れない状況を作るということです。 つまり、材料や工事の検査、写真だけではなく、普段何気なく考えついたことなどでも、品質管理を行っているということです。

まとめ

本日は品質管理について解説しました。 難しいことがたくさん出てきましたが、本質としてはお客さんのに、より良いものを提供するということに尽きると思っています。

今日も現場管理頑張っていきましょう。

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