本日取り上げるのは、現場監督の4大管理項目とも言われている工程管理についてです。
現場監督を始めたばかりの頃は工程管理?どんなことやるの?って感じで全然分からないことだらけでした。工事の順番も分からないし、内容もわからない・・・俺ってダメダメだな・・・なんて常日頃思っていました。
ですが、ある程度経験を積んで大体一通りのことがわかってくると、この工程を管理するということが楽しくなってきます。うまくハマっていったときは、とてつもない達成感に包まれます。
そんな工程管理とはなんぞやについて書いていこうと思います。
工程管理とは?
スポンサーリンク
工程管理ってなんぞや?
工程管理とは、建築主様の予定をもとに工事期間を定め、その工期を守るために工事全体のスケジュールを把握し、工事の進め方や進捗状況ごとの日程を調整して業者さんと打ち合わせを行いスムーズに工事が進むようにするための管理業務です。
まず大前提として、建築主様がいついつまでにこんな建物を建てたいんや!という条件のもと全体のスケジュールを決めていきます。もちろん明らかに無理難題の場合にはその時点で交渉して、いついつまでいただけないと工事終わりませんと打合せを行います。
全体のスケジュールが決まったら、各詳細の工事工程作りながら業者さんと打合せを進めていきます。例えば下のような打合せを行って各詳細部分の工程を作り上げていきます。
『この工事のあとにこんな工事があるのでいついつまでに終わらせて下さい。』『んー厳しそうだな、じゃあこっちからやってくるからここまで終わらせればなんとかなる?』『それなら大丈夫そうですね。よし、それでいきましょう』
このような感じで完成までのイメージを行いながら工程表というものを作成します。原則としてその工程表通りに工事を進められれば、無事に完成ということになります。
上手くいくことばかりではない!
そうは言いましたが、実際に工事をやっていくと上手くいくことばかりではありません。もちろん、そんな事態にも備えて最初から工程を組んでいかないとあとから取り返しがつかないことになります。
例えば天候に左右される仕事のときに、ぎつぎつのスケジュールを組んでいたとします。 そんなときに大雨で業者さんから『今日は雨で出来ません』なんて言われると困ってしまいますよね。そうならないためにも、色々なことを想定して工程を作り込んでおくことが大事になります。
たとえば、天候に左右されてしまう場合には、前もってお客様に伝えておいて予備日の確保をしてもらうことや、工程に予備日を1日設けておくなどすれば、急な事態にもある程度対応できます。
実際に工程を組んでみる
では実際に工程を組んで、工程表などを作成する場合にどうすればいいのでしょうか? 雨があって1日予備日で・・・などと細かく考えていても先には進めません。まずは、工事の内容を理解し、全体の工事の流れを把握する必要があります。
まず、全体的には屋内の工事で天候のことは考えなくてOK。あとは、いついつまでに工事を終わらせてほしいという要望があったので、それに合わせて仕上げていけばいいんだな。といった具合になります。
まず順番に現場に入ってもらう業者様の工程を作成します。そのまま最後まで作っていき、無事に工事完成日まで間に合えば特に問題はありません。 しかし、それでは間に合わないといったことが多々あります。
そんなときには、最後から逆算して考えてくるということが大事になります。完成から引き算して、ここまでに何々の工事を終わらせればいいんだなといったように、おしりから考えていくことも必要になります。
段取り上手になろう!
ここまできたら、あとは実践あるのみです。最初はうまく工程を組めなくて、お叱りをうけることもあるかもしれません。 でも、それはいつかきっと自分の財産になるはずです。
諦めずに向上心をもって仕事に取り組んでいきましょう。
スポンサーリンク