いきなりですが、皆さん地鎮祭って聞いたことありますか?えっなにそれ初耳なんですけど。そのお祭り楽しいの?私の周りに話したときはそんな反応がありました。
あまり聞いたことがない人が多いのもしれませんね。今日はその地鎮祭について説明していきたいと思います。
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地鎮祭って一体何?
地鎮祭とは家を建てるとき、もしくは会社の事務所ビルや倉庫を建てる時など、建物を建てるときに一番初めに行う儀式のことを言います。儀式と言っても危ないものではなく形式的なものになります。
工事を始める前に神主さんなどを呼んで、工事関係者みんなで集まり工事の安全祈願や、竣工まで何事もなく進められるように、神様にお祈りする儀式のことです。
また、場合によってはその後に一席設けたりしますが、軽食やお弁当を出したりして済ます場合が多いです。昨今では、飲酒運転などが起きないようにアルコールなどは控えノンアルコールビールなどで乾杯程度にした方がいいでしょう。
基本的には最初から最後まで神主さんが進行してくれます。
わからなくても神主さんが合図してくれるのでそれに合わせて立ったり着席したり礼をしたりします。
地鎮祭っていつやるの?
契約関係が終了し、地盤調査などが完了して、さぁいざ工事だっ!となったときに、工事を行う前に行うのが一般的です。
また、地鎮祭を行う日取りですが、お日柄が良い時に行うのが良いとされています。
カレンダーに書いてある「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の六曜で、大安や友引に行うのが多いです。もしくは、先勝の午前中などですね。
逆に最近では気にしない方も増えてますので神主さんの都合と建設会社さんの都合と合わせて開催すればいいでしょう。
ですが、あまり仏滅に行っているのは見たことがありません。不安であれば建設会社さんや神主さんに相談するといいと思います。
地鎮祭には何か準備するものはあるの?
基本的には、建設会社さんで色々と設営作業を進めてくれる場合がほとんどです。場合によっては、見積もりに地鎮祭費用と入っている場合もありますので、確認しましょう。
設営と言っても、大掛かりなものから簡単なものまで色々あると思います。個人住宅などでは、そこまで大掛かりに開催はしないと思います。
また、各地方によって設営だったり用意したりするものが若干異なります。また神主さんによっても違うことが多々あります。これに関しても建設会社さんや神主さんに相談して決めるといいと思います。
ここでは、関東地方のよくある例として解説します。
建主さんが用意するものは大きく分類して7個あります。
海の幸 一般的には鯛を頭と尾が付いたもの用意します。鯛がない場合は他の魚で代用していただいても構いません。
野の幸 トマトやナス、きゅうりなど地面の上に成るものをと、大根やサツマイモ、ニンジンなどなど地中に成るものをそれぞれ旬のものを2~3種類ぐらいずつ用意します。
お酒 お酒は清酒(日本酒)を1本または2本用意するのが一般的です。
お米 お米は洗って一晩乾かしたものを使用します。結構量を使う場合があるので、多めに持っていくといいでしょう。
お水 水道水でも構いません。多めに持っていくといいと思います。
塩 ごく普通の食塩で問題ありません。これも結構量を使う場合があるので、詰替え用の1袋を持っていくといいでしょう。
なんかまだ難しそうだけど・・・
ここまでざっと説明しましたが、見たことも無いしまだわからないことがある人もいらっしゃると思います。
ざっと当日の流れを説明していきたいと思います
地鎮祭当日の流れ
まず地鎮祭を行う日時に地鎮祭を行う土地に行きます。・・・って当たり前じゃん!って言われそうですが、昔場所を間違えていた方がいらしたので、確認しておきましょう。
建設会社さんなどは設営があるために早く来ている場合が多いです。反対に神主さんは時間ギリギリに来たりする人が多いです。
まずは、ざっと神主さんや建設会社さんに挨拶を済ませておきましょう。話している流れで準備が整い次第地鎮祭に移ります。
(これはあくまでも一例になります。地方によっても流れが変わります。参考程度にご覧ください)
修祓(しゅばつ) 祭事に先立ち参列者、お供え物を清める儀礼
降神之儀(こうしん) 神様を迎えるための儀式
献饌(けんせん) 神様に祭壇のお供えものを食していただくための儀式
祝詞奏上(のりとそうじょう) 神様へ土地を使用することを奉告し、お祈りの言葉を申し上げます。
四方祓(しほうはらい)土地の四隅をお祓いし、清めます。
鍬入之儀(くわいれのぎ) 鎌(かま)、鍬(くわ)、鋤(すき)を使い、工事の安全と家の繁栄を祈願します。
玉串奉奠(たまぐしほうてん) 神前に玉串をささげ、工事の安全を祈ります。
撤饌(てっせん) お供え物をお下げする儀式
昇神之儀(しょうじん) 神様が元の場所にお戻りいただくための儀式
直会(なおらい) 一般的には、祭事が終了した後に行う宴会(打ち上げ)のこと。さげたお供えものを参加者できただくという行事ですが、大々的には行わず簡易的な形式で行うこともあります。
ざっと以上の流れを行って地鎮祭は終了になります。片付けや引き上げ関係は建設会社さんが行ったりしますので、挨拶を済ませて帰宅する流れになります。
地鎮祭の所要時間
地鎮祭の所要時間の目安としては約30分程度の儀式です。長くても1時間くらい時間を予定していれば問題なく終わると思います。企業さんの出席者や、参列者が多い場合には少し長く時間がかかる場合もあります。
そういえばいくらするの?
肝心な地鎮祭のお金の話ですが、一般的に神主さんへの謝礼は2万~5万円程度と考えておけばいいでしょう。のし袋にお金を入れて、「初穂料」もしくは「玉串料」と書いて神主さんにお渡ししましょう。
渡すタイミングですが、上記の流れの最後で昇神之儀が終わり、直会に移る前か直会が終わったあとにお渡しするのが良いです。
その他にかかる費用として、建設会社さんの方で地鎮祭費用が入っていない場合には、テント・竹・砂・机・椅子などの備品が必要になるでしょう。全部合わせても10万円は掛からないでしょう。
もちろん出席者の人数にもよりますので、事前に見積りなどをとって費用を把握しておくと慌てずに済むでしょう。
服装に決まりはあるの?
礼服じゃなきゃいけないとか、スーツじゃなきゃダメのような明確なドレスコードはありません。
しかし、出席される方は皆さんスーツを着用されている方が多いように感じます。もちろん、サンダルや短パンはNGです。神様の前にいて恥じない格好であれば良いと思います。
企業さんの地鎮祭では、役員がスーツで社員さんは、作業服や制服を着用というのが一般的ではあるようです。どちらにしても、きちんとした服装であれば、問題ありません。
まとめ
今日は、工事の一番はじめに行う地鎮祭について説明しました。建設会社としても、地鎮祭を行っていい雰囲気で工事に入りたいという意識がありますので、気軽に相談すると良いと思います。
立ち会う機会は少ないかもしれませんが、知っておくといざ慌てなくて済むと思うので、知識の片隅において下さい。
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