新入社員で今年から現場監督になったけど何を覚えればいいんだろう?
現場監督に転職したけど、何からやればいいかな?
そんなことを考えているあなたには、段取り上手になることをおすすめします。
この記事では、
- 段取りとは一体どういうことか
- なぜ段取りが大切なのか?
- 実際どうやって段取りするのか?
ということに触れていきます。
仕事の効率化についてはこちらの記事もオススメです。

建設業で13年間働いていて、今も現役の建設業者である私が、自分が一番苦手な段取りについて説明します。
さっそくいきましょう。
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現場監督になって一番最初に覚えるべきことは段取り
会社によっても、個人個人でも皆さんの成長してきた過程もあるので、意見が別れてしまうことが多いと思います。
しかし私は断言します。
一番最初に覚えるべきことは、段取りです。
よく業者さんから、あの監督は段取りが悪いとか、あっちの現場段取りが悪くてさぁ、なんて悪口言われたりしています。
ですが段取りがしっかり出来てさえいれば、文句は全然出なくなります。
なぜかというと、
- 段取りが良ければ、品質がよくなります。
- 段取りが良ければ、工程通りに終わります。
- 段取りか良ければ、予算内で仕事できます。
- 段取りが良ければ、安全に作業出来ます。
ほら!現場監督の4大管理は全て段取りからなんです。
段取りが出来れば優秀な現場監督になれます。
段取りとは事前に準備しておくことである
段取り段取りって一体なんのことなんだよ!って感じの方もいると思います。
特に建設業界になじみがない方からすれば初めて聞いたって人も多いはず。
ですが、よく段取り8分って言いませんか?
ここでいう段取りとは、事前にありとあらゆることを想定して準備しておくことです。
例えば下記のような感じ。
悪い例
-
明日から解体作業が始まるなぁ、業者さんに連絡して一応確認だけしておこう。
良い例
-
明日から解体作業が始まる。
まずは、あの壁を解体して次にあっちも・・・あっ、養生も用意しとかないと!
そういえば掃除用具は持ってくるかな?
業者さんに確認するリストを作って全部確認しよう。
こんな感じです。
一度自分の頭で考えて、妄想力によって工事を完了させます。
そのときに必要なものや、道具・資材などを確認しておき、準備をしておくようにします。
もちろんいきなりこれができる人はいません。
ある程度の経験や知識も必要になります。
できる限り色々なことを想定できれば、当日がかなり楽になります。
逆に段取りが悪い監督だと、工事当日になっていろいろと事件が発生して大変な目にあってしまいます。
説明しながら自分に言い聞かせているようで、胸が痛いですが・・・
段取りとは業者さんへの思いやりである
本当にこれに尽きると思います。
監督から業者さんへの思いやりが段取りです。
なぜなら、出来る限りやりやすい状況を作ってあげられるかどうかということになってくるからです。
例えば事前に、工事する場所は床から2m50cmくらいの高い位置になるから脚立を持ってきてねって言っておくのと、何もしないのでは圧倒的に当日の状況が変わってきますよね?
当日になって高いところで作業しなきゃいけないとわかった業者さんは、その高いところまで手が届くような脚立を取りに行くか、もしくは買いにいかないといけないかもしれません。
するとどうでしょうか?時間をロスするだけでなく、お金までかかってしまうかもしれません。
これでは業者さんも、仕事したのに赤字になってしまうかもしれませんよね。
そんなことにならないためにも、事前に段取りしてあげるから思いやりということです。
実際に段取りするときに気をつけること
よし明日の段取りは完璧だ!と思い込んで、当日になってみると全然違うじゃん!みたいなことになってしまう場合ありませんか?
もちろん思い込むということもいけませんが、しっかりと業者さんがその段取りを把握しているか?伝わっているかも確認しましょう。
というのも、自分の頭だけで完璧だと解決してしまうのは、判断が早すぎる場合があります。
実際に工事をしてもらう業者さんにも意見を聞かなければいけません。
例えば下記のような感じ
こんな感じです。
ここでひとつ大事なことは、意見は聞きますが、決して言いなりになってはいけないということです。
もちろん業者さんが正解を言っている場合はそれでいいのですが、必ず納得するまで打合せして下さい。
なぜなら、あなたは現場監督だからです。
全ての責任を取れるようにしておかなければなりません。
業者さんがBって言ったからこうなったんだ、悪いのは業者さんだ!なんて決して言ってはいけません。
段取り上手な人の現場は常にきれい
これはあるあるなんですが、段取りが上手に出来ていると、なぜか現場が汚れないんですよね。
不思議です。
だからと言って現場監督が常に掃除をしているわけではありません。
きっと余計なものや、要らないものがないように段取りよく仕事が出来ている証拠だと思います。
現場が散らかってきているときは注意信号です。
段取りを見直して常にキレイな現場を目指しましょう。
まとめ
今日は現場監督になって一番最初に覚えるべき仕事についてまとめました。
現場監督の仕事はたくさんありますが、全ての業務に通じてくる段取りを覚えるべきという説明をしました。
もちろん会社によっても、業務内容が違ったりすることもあります。
会社の指示を無視してまで段取りに気をつける必要はありません。
しかし工事現場だけではなく、建設業界のいたるところで段取りの能力が必要になることは多くあります。
1度コツさえ覚えてしまって損はありませんので、ぜひ段取りをマスターしてみて下さい。
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